さらにこちらでは
「頑張って!」の意味の”break your legs!”を辞書で見かけたことがありました。
でも本当に、「足を骨折しろ!」なんて言っていいの??と思っていたのですが、
先日見た映画のあるシーンで、初舞台に向かう俳優に友人がかけた言葉が、
Break your legs!
だったか、
Break a leg!
だったか。
Eijiroを引くと、どちらも載っています。
“Good luck!”の意味で、舞台に出演する役者にだけ使えるのだとか
(スポーツ選手や受験をする人には使えません)。
その2日後、絶妙なタイミングで、このセリフを使う時がきたのです。
カナダ人の友人Sが市民ミュージカルに出演する朝、
都合が悪く応援にはかけつけられませんでしたが、携帯にメールを。
「とうとう本番ね!Break your legs!」
ところが、早速の実践に満足したのも束の間、
翌日のこと、ミュージカル会場でSに会ったEちゃんがやってきて、
「”Break your legs”だと、イタタタタ!という感じだそうですよ。
『ユカから骨折しろってメールがきた』ってネタになっていましたよ(^_^)」
Oh, my…
アメリカ人ウィルくんに聞くと、
「”break a leg”と”break your legs”は意味が違うよ。
“break your legs”はliteralにそのままの意味だよ」
また、Eちゃんがイギリス人Jに確かめてくれたところ、
「”break your legs”とは言わない。
too literalで、本当に足を折りたいみたいに聞こえる」
に続いて、
「舞台に出る人に”Good luck!”と言うとbad luckが起きるという迷信があって、
“Break a leg!”を使うの。ユカが”Good luck!”ではなく、このフレーズを選んだのは
nice intentionね!」
と優しいフォローが。
検索してみると、”break a leg”の語源には諸説あるようですが、
元は「足と首を骨折しなさい」という意味のドイツ語の英訳で、
当初の”break your legs and neck”が、言いやすい形の”break a leg”に
なったのでは、という説もありました。
舞台にたくさんチップが投げ込まれて、拾うのは足が折れるほど大変、
それほど盛況でありますように、という意味で言われ始めたのだとか。
どちらにしても、現代人のネイティブたちには「あり得ない」と判を押された
“break your legs”。
二度と間違うことはなさそうです。
いやあ迷惑なんですけど。こういうの作られると(笑 「かっこいい映像」「気持ちのいいつなぎ」って結局みんなが それが正解と思うから典型化していくんですね。そういう「正解」を見ると「またかよ」と思うという。真に創造的なものではない。で、これはそういう「正解」を笑いに変えてくれた映像なんだけど、これ、逆に編集の教材になるよねと思ったので、ちょっと訳してみた。こういうの作りたくないよね、と。
問題の動画はこちら。
How to Make a Sick Mountain Bike Edit (Vimeo)
以下抄訳。
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さあマウンテンバイクのフィルムを作ろう。まずこの映像は「フィルム」だからね。ビデオだけど「ビデオ」ではなく「フィルム」と呼ぶべし。作ったものは「Edit」と呼ぶので間違えないように。
友達に出演してもらう。着る服は明るめで。森の中は暗いので明るい服を着るように。あと手袋もダメ。それからロケ場所。地図に載っていて許可取りもできるところでね。ジャンプはどうするかね。
カッコいいタイトルを考えよう。適当に検索してなんだかよくわからないけど抽象的な言葉を選ぶべし。たとえば「DETERMINED」とか「ENDURE」とか。混乱して「IMPOTENCE」のような言葉を選ばないように。
さてオープニング。朝起きて、朝食を作る。暗い部屋で自転車のメンテナンス。暗い部屋でトレーニング。スローで車から出てくる。自転車を出す。ペダルを回す。スローのステディ映像。
あとインタビューを入れとく?ならば話題は以下のようにするべし。「けが」「トレーニング」「未知の世界」「マウンテンバイクとは」
インタビューのくだりが終わったら、自転車に乗った主人公。そこで名前を出す。三分割法を忘れず。四角の線で囲むとなお良し。
時間つぶし用にいろんなアングル撮っておこう。自転車を押して山を登る絵が効果的。スーパーワイド、ワイド、 ミドルショット、寄り、極端な寄り、メガ極端な寄り。。
アクションシーンの時間つぶしも同じ。コツはフィルム焼けのような意味ないエフェクトを入れるといい。
音楽も重要。ダブステップ、エレクトロニカ、ツェッペリン、見た映画で使われてたハードロック、もし何も見つからなかったらSail。デモリール用にはエピックなオーケストラ。
マウンテンバイクの映像はマウンテンバイクの映像だけでは成立しない。Bロールも忘れずに。環境映像。たとえば森。霧かかった森。湯気。タイムラプス。スローの雪。雨。ぬかるみ。太陽のフレア。ゴーグルについた雨水。蜘蛛の巣。
あと、ライダーにはなんでも目に入るものにぶつかってもらうように。木の枝とか。
最後にジャンプしてハイ・ファイブ!
ロゴも要るね。会社作ろう。名前が思いつかなかったら、自分の姓に以下のものをつけるといい。「何々Productions」「何々Media」「何々Visuals」「何々Cinema」
さあアップロードしてコメントがわんさか来るのを楽しもう!
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いやあ!あるある過ぎる!かっこいいの作ろう!とかいいながらこういう典型的なの目指して作ってたりするよ!あかんねえ。。やっぱセオリーを破らないとこうやってヴァカにされるような皆同じの作ってしまう。「気持ちいい」とか「カッコイイ」とかやめようよ、、ね。。。
いやでも「カッコイイ」のを作ろうと思ったら、まさにこういうことなのでこれをマネするべし。コメント欄でも「そうそうこの通りにやればOK!」ってみんな書いてる(笑。
で面白いのが、このnsmb.comというサイトはマウンテンバイクの専門サイトだということ。ここでバカにしてる映像を究極な感じで作っていてどれもカッコいい!たとえばこれ。
Brendan Howey - No Mistakes - NSMB.com (Vimeo)
これもふざけてるけど、、、(笑 でもきっと彼らも一周回って毎度毎度こういうの作ってて飽き飽きしてるんだろうなあ、、、
